相田みつを  「一生感動 一生青春」 より引用


    道

長い人生にはなあ
どんなに
避けようとしても
どうしても
通らなければ
ならぬ道・・・・・
てものがあるんだな

そんなときは
その道を
黙って
歩くことだな
愚痴や弱音を
吐かないでな

黙って歩くんだよ
ただ黙って
涙なんか
見せちゃダメだぜ・・

そしてなあ
その時なんだよ
人間としての
いのちの根が
ふかくなるのは・・・・・



      娑   婆

 娑 婆 と は  忍 土

 忍 土 だ か ら
 た え  し の ぶ と こ ろ

 こ の 世 は
 苦 娑 婆

 楽 娑 婆 と は
 い わ な い



  ぐ  ち

ぐちをこぼしたって   いいがな

弱音を吐いたって   いいがな

人間だもの

たまには涙を   みせたって

いいがな

生きているんだ もの



     =この世は忍土=

 忍土とは、この世のことです。娑婆(しゃば)とか忍界ともいいます。
それがこの現実社会だというのです。

私たちが毎日を生きているこの現実社会は、どこへ行ってもガマンすることばかりです。
自分の思いのままになるところなど一つもありません。

電車に乗れば人波にもまれるし、職場に行けば様々な人間関係に気をつかいます。
気をつかうということは、それだけ自分を押えてガマンをすることです。

 極端な言い方をすれば、人は朝から晩まで、人と人との間に立って、四方八方に気をつかいながら生きているんです。

人と人との間にしか生きられないから<人間>なんですね。
人間、一人では生きられないんです。

   「俺はそんなわずらわしい人間関係なんて御免だ。一人で山の中で気ままにくらす」

それでもいいんですね。

人間はどう生きなければならぬという決まった型はないと思います。
山の中で木の実を食べながら自由に生きたっていいんです。

しかしそれでもガマンということなしには生きてゆけませんね。
厳しい自然の環境に耐えなければなりません。

木の実一つ無い風雪の厳しさと飢えに耐えなければなりません。
殆ど、不可能なことです。

仮にそれに耐えられたとしても、孤独の寂しさに耐えなければなりません。
様々な人間関係の煩わしさを避けて、人ひとりいない山の奥へ入れば、
そこにはそこの厳しい<忍土>が待っているのです。

    ひとりになりたい
    ひとりはさびしい

それが人間だと私は思います。

お釈迦様はこの世を忍土と受け止めております。

つまり、自分だけ一人、自由気ままに生きる場所ではないというのです。

どこでも、どのように生きようとも、ガマンをしなければ生きてゆけないのが世の中であり、忍土です。

それには小さい時からガマン強い、辛抱強い子供に育ててやるのが子供にとっては一番しあわせなはずです。

ところで、あなたのお子さんは、あなた自身は如何ですか?
                                相田みつを



   た だ

花には人間のような
かけひきが
ないからいい

ただ咲いて
ただ散ってゆく
からいい

 ただになれない
 人間のわたし



あんなに せわして

やったのに

「の に」が

つくと ぐちが

出る



かんのんさまが

みている

ほとけさまが

みている

みんなみている

ちゃんと

みている



  七転八倒

つまづいたり

ころんだり

するほうが

自然なんだな

にんげんだ

もの




そんかとくか

人間のものさし

うそか

まことか

仏さまの

ものさし



そのうち

そのうち

べんかいしながら

日がくれる



う つ く し い 

も の を

美 し い と 

思 え る

あ な た の

こ こ ろ が

う つ く し い


にんげんだもの1  にんげんだもの2  雨の日には1  雨の日には2

一生感動・一生青春  しあわせはいつも  じぶんの花を  生きていてよかった

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