( ̄。 ̄;)2005.10
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「ふしぎ」と言えば、「私」という人間がこの世に存在している、ということほど「ふしき゜」なことはないのではなかろうか。 自分が意思したわけでもない、願ったわけでもない。ともかく気がつくとこの世に存在していた。 おまけに、名前、性、国籍、貧富の程度、その他、人生において重要と思われることの大半は、勝手に決められている。 こんな馬鹿なことはないと憤慨してみても、まったく仕方がない。 その「私」を受け入れ、「私」としての生涯を生き抜くことに全力をつくさねばならない。 『子どもが本に出会うとき 物語とふしぎ』河合隼雄著--第1章ふしぎと人生 4「私」のふしぎ--より |
2005 .10.23 日曜 |
個人ニュース10月号(平成17年10月23日)
こんばんわ(^_^;) 本日はお休みでしたので、久しぶりに長男夫婦に会いに行きました。 現在、比較的近くに住居しているのですが、今回10月1日から若い夫婦二人で購入し、入居したとのことで、その新しいマンションを見に行った次第です。 高台の、大変見晴らしの良い素敵なマンションでありました。 私から見ますと、二人ともまだまだ若いのですが、なかなかしっかりとがんばっているようで大変有難いことであります。 私の口からお話しするのもなんですが、お嫁さんはなかなか聡明な優しい方で、いつも気持ちよいお話をさせてもらっています。 彼等の環境においても、日々のストレスも多い昨今の状況と思われますが、体も心にも気をつけて、潤いのある暖かな家庭を創っていってほしいと念じています。 さて、取り立てて、話題も少ないのですが・・・ 映画を二題ほど見ましたので、感想を少々。 最初は大林宣彦監督の『理由』です。 http://www3.asahi.com/opendoors/shoseki/riyu/ http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321366 2時間40分という長時間映画ですが、時の経つのも忘れて、見入ってしまいました。 直木賞作家の宮部みゆきのミステリー小説の映画化ということだそうですが、小説は読んでいませんが(^_^;)、リアリティ溢れる大変興味深い作品と思いました。 お話は、東京都荒川区で起きた、一家4人殺害事件にまつわるものです。 ある嵐の夜、高層マンションの20階、2025室から男が転落します。そして、部屋には世帯主の小糸信治、妻の静子と、身元不明の老婆の死体があり、警察は殺人事件として捜査を始めます。しかし、殺された4人は小糸家とすっかり入れ替わった別人であることが判明します。では殺された4人は、一体誰なのか?そして犯人は…? 現代社会に毎日のように起きている事故・事件の背景には複雑に錯綜した一人一人の人間の『理由』があるようです。 映画は、小説の手法に沿うように、登場人物をパラレルな位置づけで演じさせ、この事件の謎解きをじっくりと我々の眼前に展開してくれます。 日常生活の中で、何かボタンの掛け違いがあるのではないか、弱き人間の生き方の吟味はまだまだ不十分ではないのか・・・・・人生の答えではなく、人間たちの悲劇や葛藤、欲望をもっと見つめるべきなのではないのか、といった問いかけを感じさせる意欲作と言えるのではないでしょうか。 次の映画は『シークレット・ウインドウ』です。 http://www.coda21.net/eiga3mai/text_review/SECRET_WINDOW.htm http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319768 以前、アカデミー作品の「ビューティフル・マインド」というのがありましたが、ある種の精神異常を主たるテーマに取り上げた作品のひとつです。 のっけから、ちょっと露骨に表現してしまいましたが、視聴者がソレとわかるには後半以降のお話です。 「ビューティフル・・・」は精神的病理のある種の克服を描き、この「シークレット・・・」は精神的病理のある種の悲劇的結末を描いています。 殺人や破壊工作など、通常の精神ではとても考えられませんが、こういう場合もあり得るのかと驚かされます。 以前、(すいません(^_^;))「真実の行方」という映画がありましたが、 http://www.sankei.co.jp/mov/yodogawa/961008ydg.html 裁判も弁護士も騙しきる少年のこころ(それが異常というものか)の恐ろしさに驚いたものですが、今回のジョニーデップ演じる作家も恐ろしい『影』の人格に埋没してしまった人間の破滅性を教えているように思えてなりませんでした。 でわでわ、みなさま、おやすみなさい。 ------------------------------------------------------------------------- 個人ニュース(平成17年10月2日) 9月中の更新ができず、申し訳ないσ(^◇^;) 今日は、機会があって、藤沢周平原作の映画『蝉しぐれ』を観ました。 小説も読んだり、NHKテレビでの放送もあったりで、すでにドラマの展開も十分理解しておりますので、静かに(淡々と)鑑賞させて頂きました。 四季おりおりの山形庄内の大自然の実に美しく情感豊かな映像、でありました。 配役の市川染五郎をはじめ、みなさん熱演でしたね。 http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD7529/index.html 僕はどちらかと言うと、テレビ放映での「牧文四郎…内野聖陽」「お福…水野真紀」の印象が強いので、インパクトはちょっと弱かったかな(;^_^A http://www.nhk.or.jp/drama/archives/semishigure/index.html 『秘剣村雨』もどんなふうに表現されるかと、「隠し剣 鬼の爪」の時のように期待しておりましたが、意外とあっさり肩透かしで、剣道の精神的な奥義として諭されるのみで、目立った動きはありませんでした。 そうですね、養父の牧助左衛門(緒形拳)が世継ぎ争いに加担した罪で捕らえられ、切腹の定めとなり、息子牧文四郎と最後の別れをする場面、そしてその後心配していた親友に、母上を守り抜くこと・父を心から尊敬していること・今まで育てて頂いて有難うございました、ということを告げられなかったと、泣きながら父に詫びようとする文四郎に熱いものを感じましたね。 「おふく」との悲恋もつい慣れ親しんだドラマ展開ですので、そうそう感動ということもありませんでしたが、最初のお写真のとき(船で市中に入り里村派と対抗する横山家老に身を寄せようとするシーン)のように、二人っきりになった時の思い逢い抱き合う場面などはいつ見ても素敵でした。 下のお写真は、若き文四郎が蛇にかまれたおふくの手の血を吸ってあげてる場面ですね。 長い坂を、父の亡き骸を乗せた大八車で、おふくとともに越えていった二人の心はその後の人生の中においても、こころの支えになったに違いないと僕は思うのです。 |
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2005 .10.16 日曜 |
こんばんわ(^_^;)
今日は、16日の日曜日、すでに10月もなかびを過ぎてしまいました(^^ゞ もっとも、御気楽に日々のことでも書き綴れば、それなりに日記らしくもなるのですが・・・・・、根が、めんどくさがりやで、O型、ええかっこしぃ、ともなると、今日も書くべきこと無し、などと開き直って、怠惰な状況・・ページの更新という意味で・・を続けてしまいます(>_<) 先週の連休も、バタバタして結局出社となり、ここ2週間休み無しということで、今日は、のんびりさせてもらいました(^_^;) 家内が、渋谷の『ブイ・シックス ミュージーアム』というところへ行きたいとのことで、行きました(^o^)丿 NHKホールの下あたりに渋谷公共駐車場というパーキングがあって、そこに駐車して、歩いて数分で『ブイ・シックス ミュージーアム』がすぐ近くにありました。 僕は、入り口まで行って、家内と別れて、ブックファースト渋谷店へ直行です(^^ゞ 携帯電話がありますので、今では好きなとこへお互い分かれて行動します(^_^;) 今日、入手した本は4冊で、 『フロイトとユング』(小此木啓吾、河合隼雄、第三文明社、レグルス文庫) 『河合隼雄の人生読本』 『これからの日本』 『「日本人」という病』 (三冊とも河合隼雄著、潮出版社) でした(^_^;) もっとも『「日本人」という病』はこれは、あの講演を文章化したんだな、とすぐわかりました(^_^;)・・・でも、他の講演や文章もたくさん掲載されてましたけどね。 これ↓なんですよ(^_^;)興味のある方は聴かれてください。 『講演ライブラリィ』のサイトはこちらです。他に2つの河合先生の講演もありました。 もっとさらに河合先生の文献を見てみるかと思っていると、携帯電話がなりまして、『ブイ・シックス ミュージーアム』から家内の電話です。 『終わったので、NHKホール前で待ってるわよ』(^_^;)『おう、こっちも終わったから、今行くよ』と、本屋さんから離れました。 帰り道で100円ショップでちょっと買い物、そして目黒区八雲の"華屋与兵衛"なるレストランで遅い昼食でした。 食事をしながらの会話で・・・・・先日、家内に次男坊が 「こんなにたくさん河合さんの本を買って、おやじはちゃんとよんでるのかね? 読んでるだけで、ちっとも実践されてないのもこまったもんだ、問題だ!! 」と言ったそうな(^_^;) 僕はちょっと考えて「ところで、あんたはそのときどんな返事をしたの? 」と聞いてみたけど「パパも、それなりに、がんばっているハズよ(-_-;)」ということのようでした。(^^ゞ 僕はとりたてて言い訳はせずに心の中で考えておりました。( 言い訳だけどね(^_^;) ) 『河合先生はアメリカで1年半にわたり、クロッパーさんやシュピーゲルマンさんのもとで研鑽し分析をうけ、その後、家族を連れてスイスのユング研究所へ行き(先の二人の先生の推薦で)、最短期間の3年ほどでユンギアンの資格を得たわけだ・・・日本に帰ってからも研究を続け、心理療法の普及に努めたわけだ・・・そして数十年の研鑽なかで、様々な著作を書かれてきたわけなんだよな(^_^;)・・・いくら僕でも(^_^;)・・・一回や二回読書したぐらいでは、なかなか先生のおっしゃる意味も十分には身につかないのも、至極、当然なおはなしなんだよなぁ・・・(^_^;)』 しかし、( 正直、僕は嬉しいのですが )著作が100冊ほど集めてもなおまだ収集したい本があるという先生に出会えたのも、最近には誠に稀有なことで、楽しいですね(^o^)丿 また、先生繋がりの参考図書も延々と拡がってしまうのも、また楽しみなことです。 ところで、最近本棚の整理用に下のweb本棚を採用してみました(^^ゞ web本棚-my本棚 なかなかわかり易いですね。 それでわ、失礼します(^o^)丿 ------------------------------------------------------------ スタートページ 『こころの声を聴く』河合隼雄対話集--新潮文庫 『中年クライシス』河合隼雄--朝日新聞社 『ブックガイド心理療法』河合隼雄が読む--日本評論社 『深層意識への道』河合隼雄--グーテンベルクの森--岩波書店 本日の感じるお話です。
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