現代語の法華経

庭野日敬

無量義経

仏の徳と行に帰依したてまつる(徳行品第一)

 わたくしは、このように聞いております。

 お釈迦(しゃか)さまが王舎城(おうしゃじょう)霊鷲山(りょうじゅせん)にいらっしゃった時のことです。静かにお(すわ)りになっておられるお釈迦さまのお(そば)にはたくさんの出家修行者や菩薩(ぼさつ)たちがいならび、一方には空の上や海の底などに住む鬼神(きじん)たちも席につらなっていました。おおぜいの僧や尼僧(にそう)が別々に整然とひかえている隣には、在家(ざいけ)の修行者たちもつめかけています。また、大王や小王・諸国の国王・王子・その家来たちをはじめとして、あらゆる階級の人々が聴聞(ちょうもん)のためにぎっしりと(まわ)りに集まってまいりましたが、すべての人が、まず世尊(せそん)(お釈迦(しゃか)さま)のみ足に(ひたい)をつけて礼拝(らいはい)
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