鬼の心 と 仏の心 庭野日敬 私達の心の中には鬼の心も仏の心もあって、うっかりしていると、すぐに鬼の心に引きずられてしまうのです。 鬼の心というのは、よいことをしなければと思いながら、つい怠け心のほうに引きずられてしまう心です。 また、人の事をうらやんだり、ねたんだりする心も、それです。 悪いことや嫌な事は、みんなまわりのせいにして、人を責めたり憎んだりするのも鬼の心です。 それでいつもカッカしているから、頭に角がニョキニョキと生えてくるわけです。心が顔に表れてしまうのです。 この鬼の心が疫病神で、その自分の心が不幸を呼び寄せてしまいます。 鬼は外にいるのではなくて、自分の心のなかに住みついているのですね。 それを追い出してしまわなくてはなりません。 どうしたら自分の心の中の鬼を追い出せるのか。 まず、人を見たら、いつもニッコリと笑うこと、つまり、どんな人にも笑顔で対せるようにと心がけて、それを習慣にしてしまうのです。 そして、いつも人さまの身になって考えることです。 そう心がけていると、いつのまにか角が消えて、仏様のような柔和な顔になってくるのです。 |
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