最高に豊かな人生    庭野日敬

 マザー・テレサが亡くなられました。インドのカルカッタで行われた国葬では、百万人もの人が沿道に並んで別れを惜しんだと伝えられます。

 マザー・テレサは「最も貧しい人を助けなさい」という神の声を聞いて、たった一人、ポケットに百五十円のお金を持っただけで行動を起こしたのだそうです。そして、カルカッタの町の路上で倒れて瀕死の苦しみにあえいでいる人の体を洗い、手を握り締めて語りかける奉仕に、生涯を捧げたのでした。

「人に触れ、人に仕えることで愛が通い合います。愛することを知らずに神を語る人がいますが、神の愛は行動を伴わなくてはなりません」と、マザー・テレサは言われます。
しかもマザーは、それを眉をつり上げた顔でやるのでなく、笑顔とユーモアをもって続けてこられたのです。

「最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである」というイエス・キリストの言葉を信じて、その愛の行為に全てを捧げたマザー・テレサが亡くなった後に残されたものは、二枚のサリーと、身のまわりの物を入れる袋だけだったそうです。 その人生が、最高に豊かな人生だったのです。
  
人生の応援歌

お話の一覧をフレームで見る
  





















SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送