一人しかいない自分   庭野日敬

 お釈迦様は、お生まれになると七歩あゆまれ「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と宣言されました。「私はこの世で、かけがえのない存在だ」とおっしゃられているのですが、仏様の子である私たちも同じで、一人ひとり、かけがえのない存在なのです。

 私たち一人ひとりは外見は人とあまり変わらないように見えますが、たとえば、大やけどをしたあとに人の皮膚をもらって移植しようとしても、私たちの体は、組織が違うものは拒絶して移植ができにくいのだそうです。

 それに比べて動物のチーターなどは、遺伝的にはほとんど違いがなくてほかのチーターからの移植もきくのだそうですが、そのためにチーターは繁殖力や病原菌に対する抵抗力が弱く、絶滅の危機にさらされているのだといいます。

「もっと頭がよく、美人にうまれていたらなぁ」と残念がる人がいますが、あまりみんなの違いがなくなると絶滅の危機を迎えかねないわけです。

 それぞれ癖や特色を持っているところが尊いのですね。その天賦(てんぷ)を精いっぱい発揮して、それぞれ自分が自分の役割を持って協力し合うことが大切なのです。
人生の応援歌

お話の一覧をフレームで見る
  





















SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送