一期一会(いちごいちえ)  庭野日敬  (1993年、平成5年)

 この世のことは、あっというまに移り変わっていくものだと頭ではわかっていても、それが身にしみて分かるのは、ある年齢になってからなのかもしれません。

 それまではつい、またいつでも習える、いつでも見られる、いつでも会えると、一日一日の大切さ、一つ一つの出会いのかけがえのなさに気づかずに過ごしてしまうことが多いのではないでしょうか。

 ある人が道元禅師に、「学道を心がけて何年にもなりますが、一向に悟るところがありません。なぜなのでしょうか」と尋ねたのに対して、道元禅師は、こう答えられています。

 「それは、本気か本気でないかの問題だ。本気になれないのは、この世の無常をわが身に実感していないからだ」と。

 家族の一人ひとり、毎日起こる出来事の一つ一つ、教会道場でのさまざまな人との出会いを、もういちど、見直してみたいものです。

同じ毎日、同じ人たちが、まるで違った感動をもって見られるようになってくると思うのです。
人生の応援歌

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