明日は分からないから    庭野日敬  (1971年、昭和46年)

 私たちは、自分が不幸になるようなことは、なんとしても避けたいと考えます。人は幸福の夢だけを思い描いて生きているともいえます。しかし、現実はそうはいきません。甘い夢があっけなく砕かれることのほうが多いのです。

 しかし、だからといって初めから「夢なんかかなうものではない」とあきらめてしまうのでは、生きていく喜びもありません。明日はどうなるかわからないからこそ、夢を描くことができるわけです。また、明日のことはわからないという不安から、「しっかり努力して、明日に備えなければ」という励みも生まれます。逆に明日のことがみんなわかってしまっていたら、生きる意欲のわかない、おもしろ味のない人生になるのではないでしょうか。

 「生きるとは、不安定を生きることだ。不安定でない人生はない」と言いきる人もいます。

 お釈迦さまも、まず「人生は苦である」としっかり認識することの大切さを説かれました。苦を見すえ、その原因を明らかにし、それを克服して真の喜びを見つけていく。それが人生だともいえましょう。
 信仰もそこから始まるのです。
人生の応援歌

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