みんなを主役に    庭野日敬  (1998年、平成10年)

 「使い走り役から縁の下の仕事まで全部こっちがやって大かた事が成ったところに出てきて、ちょっと手伝っただけで、すべて自分の功績のように吹聴(ふいちょう)する人間がいる」と(くや)しがる人がいました。

 私は、それでいいのだと思うのです。「みなさんが、それぞれ主役は自分だ、と思ってくれたらありがたい」と考えるのです。

 人間はだれかに利用されてその手先として使われるだけだと思ったら、本気で働くものではありません。自分が主役だと思えばこそ、力をふりしぼってくれるわけで、それを本当にありがたいと心から感謝する・・・・・・。

 こちらの考えがそうなると、みなさんが喜んで力を貸してくださるのです。とりわけ宗教者は、それだけの(ふところ)の広さを持たなくては人さまをお救いし、世の中を浄化する働きなど、とてもできるものではありません。

 自分一人だけの力では、なにごともなりません。あの人にも、この人にも力を出し切ってもらう。その手助けができるようになってこそ本物です。
  
人生の応援歌

お話の一覧をフレームで見る
  





































SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送