知らない自分を知る姿勢   庭野日敬  (1982年、昭和57年)

 人間、死ぬまでが修行であり、常に学び続ける心構えが大切です。そして、学ぶためには自分の心が柔軟でなければなりません。謙虚でなければならないのです。

 よく言われることですが、自分というコップに水がいっぱいに入っていたら、もはやそれ以上、水の入る余地はありません。自分が学んだ知識は、ごくわずかなものにすぎないのに、あたかも世界のすべてを知り尽くしたようなつもりになったり、自分の狭い考えだけに固執(こしゅう)して、それがすべてであるかのように思い込んだりするのは、コップに水がいっぱいで、もはや他を受け入れる余裕がないのに似ています。

 これでは人間ががんこになるだけで、それ以上の進歩は望むべくもありません。ですから、謙虚さがなによりも大切になってくるわけです。

 まず、自分はなにも知っていない、なにも分っていない人間だと、自分を知ることが大切なのです。

 知らないということを知る。--これが学ぶ者にとって、いちばん大切な基本姿勢です。
人生の応援歌

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