人を引き寄せる魅力   庭野日敬  (1993年、平成5年)

 華やかに着飾っても、ただケバケバしいとしか見えない人と、質素な身なりでも、いかにも奥ゆかしく見える人とがいるものです。

 お釈迦さまが最後に残された経典に「慚恥(ざんち)の服は(もろもろ)荘厳(しょうごん)(おい)て最も第一たり」というお言葉があります。慚恥(ざんち)とは懺悔(さんげ)のこころといってもいいでしょう。

 いつも自分を省みる謙虚な心を持っている人こそ、どんな高価な衣服をまとうよりも、最高に美しく見えると教えられているのです。

 「桃李(とうり)もの言わざれども下(おのず)から(みち)を成す」という言葉は、みなさんも、よくご存じでしょう。桃やスモモは自分を見せびらかそうとはしないけれども、美しい花、おいしい実をつけるので、おのずと人が集まってきて、そこに道ができてしまうのです。

 お互いさま、自然に人が吸い寄せられてくるような魅力を具えたいものです。そういう人の集まりになったら、どんなにかすばらしい僧伽(さんが)になることでしょう。
人生の応援歌

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