自分を拝む     庭野日敬  (1990年、平成2年)

 わが子の非行や登校拒否で困り果てているお母さんに、私はなによりもまず、自分に自信を持ってください、とお願いしたいのです。

 自分を振り返ることは大事ですが、それが自分を責めることになってはならないのです。

 「短所も長所もひっくるめて、お母さんは自分に百点をつけてください」とアドバイスする専門家の方がおられます。ありのままの自分に自信が持てないと、ありのままのわが子を受け止め、抱きしめてあげられないのです。

 子どもがいちばん求めているのは、その無条件のお母さんの愛です。

 仏さまは、「私がこの世に現れたのは、みんなが具えている仏性を開花させるためで、どうしたらみんなが仏になる道を歩んでくれるかと、そればかりを考えているのですよ」とおっしゃられます。ですから、まず自分がどれだけの可能性を秘めているかを自覚して、全力を尽くしてそれを磨きだしていくことが、仏さまを拝むことだと言ってもいいのですね。

 仏さまへの合掌は、自分自身への合掌です。自分を励まし、自分を説得できるお母さんであってこそ、わが子の仏性を信じ、自信をもって説得できるお母さんになれるのです。 
人生の応援歌

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