他を選り好みしない    庭野日敬  (1986年、昭和61年)

 自分と考えが違い、自分と合わない相手に対して無理に辛抱しているというのでは、こっちが小さくなったり、窮屈になってしまいます。「ならぬ堪忍するが堪忍」で、無理やりがまんしていても、どこかで破綻(はたん)してしまうわけです。

 この世の中は、さまざまな性格の人が集まってできています。
いろんな性格の人がいることによって、自分の真価も現われてくるのです。

 コンクリートを作るのでも、セメントだけで固めようとしてもできません。砂を入れ、砂利を入れ、水で混ぜ合わせることによって、あの強力なコンクリートの力が生まれてきます。

 自分と合わないからといって、相手を敵視し、孤立していたのでは、自分の価値もなくなってしまうのですね。和合僧(わごうそう)をつくるには、まず自分のほうが「他を選り好みしない」という心になってしまうことです。その一念が、それぞれの個性を持った人を和合僧に巻き込んでしまうのです。

 夫婦の和合も、会社の協力一致も、世界の平和も、原理は一つです。
  
人生の応援歌

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