自己中心の克服  庭野日敬  (1978年、昭和53年)

 自分では正義だと思ってやっていても、全体から見ると、みんなに迷惑をかけてしまうといったことが、しばしばあるものです。原因は視野の(せま)い、ものの見方になってしまっていることにあります。

 また、なにごとをするにも、得か損かで判断するといった傾向が最近は特に顕著で、「ここで恩を売っておけば将来こちらの得になる」といった手練手管(てれんてくだ)(ろう)する人もいます。それを政治的で読みが深いといった見方をする人もいるのですが、一時的には利口者(りこうもの)に見えても、やがては底が割れ、周囲から見放され、愛想をつかされるのがおちです。

 そうした視野の狭い見方に陥るそもそものもとは、自己中心で、客観的に自分を見ることができないところにあります。だから他人の欠点は厳しく指摘するのですが、自分のことにはまるで気づいていない、という生き方になってしまうのです。

 法の鏡に照らして常に自分を振り返り、サンガの仲間に教えてもらう謙虚さを持たないと、そこから抜けだすことができません。
人生の応援歌

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