目的を持って生きる    庭野日敬  (1998年、平成10年)

 みなさま、明けましておめでとうございます。

 東大名誉教授の笠原一男(かさはらかずお)先生が、こんなことをおっしゃられたことがありました。
「目的を持って本を読むと、磁石が砂の中から砂鉄を集めるように自分が求めていたものがくっついてくるんですよ」と。「なるほど、そのとおりだなぁ」とうなずかされたものですが、これは読書だけでなく、人の生き方の全体についても言えると思うのです。

 私のこれまでの人生を振り返ってみても、目的を持って一日一日を生きていると、自分が求めていたものが不思議に次々と目の前に現れてくるのです。ところが漫然と日々を過してしまうと、結局、何も得られない。

 私が法華経に出()って「これだ!」と(おど)り上がらんばかりの喜びを覚えたのも、かねがね「残らず人を救いとる教えはないものか」と真剣に求め続けていたからだと思うのです。ふだんからそういう目的を持っていなかったら、法華経の宝の山に出遭っても、どこがそんなにありがたいのか気づけなかったかもしれません。

目的を持ち、願いを持って生きる大切さを年の初めにしっかりと心に刻み直し、一年の計をたてたいものです。
人生の応援歌

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