人間関係の大もと    庭野日敬  (1993年、平成5年)

 自分を産み育ててくれた親の恩に比べられるものは、ほかにありません。それを、ごくあたりまえのことのように考えたり、うっかりすると、親を恨んだりしている人がいるのです。しかし、心の奥の奥では、だれしも親の恩を感じない人などいないはずです。何かが、その気持ちを素直に表に出すことを (さまた)げているのです。

 この親の恩をかみしめることが信仰の出発点であり、幸せへの出発点だといってもいいでしょう。

 親に心から感謝できるようになると、夫婦同士でも、互いに感謝できるようになってきます。子どもやご近所の人と対するときも、また会社の上司や仲間を見る目も違ってきます。人間としての 軌道(きどう)に乗ってくるわけです。親への感謝ができなくては、ほかのだれともうまくいくはずがありません。親への感謝が人間への信頼感を生み、それが社会の絆にふくらんでいるのです。

 最近、アメリカでも家族が見直されているそうです。家族が崩れると社会の秩序までバラバラになってしまう、という苦い体験からの智恵だと思うのです。
人生の応援歌

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