苦が救いの神    庭野日敬  (1988年、昭和63年)

 自分がご法で救われたときのことを思い出してみてください。

あれもこれも自分の思いどおりにならない、と腹を立てていたのが、先輩に教えられて、相手の立場を考えてみるようになる。そして、思いどおりにならないのは自分の足りないところを教えてくれているのだ、という見方ができるようになったら、いつのまにか問題が解決していたといった体験を、みなさんがされているはずです。この見方が信仰の原点です。

 毎日の生活には、仕事上のストレスや家庭の不和などが、次々と起こります。嫌な相手とも出会わなくてはなりません。しかし、そういう事件や相手が、自分を真理のレールに乗せてくれるのだと法華経は教えているのですね。自分の体験を通して、そのことはよく知っているはずなのに、私たちはすぐ自分中心の見方に戻って、苦を抱え込んでしまうわけです。

 いまの自分の心を点検して、もし不平不満が多かったら、信仰の原点を見失っているのです。原点に戻りさえすれば、身のまわりに起こることのすべてを、心からの感謝で受け取れるようになってきます。
人生の応援歌

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