目の前の仏を拝む     庭野日敬 (1995年、平成7年)

 お釈迦さまは法華経で、すべての人に成仏の保証を与えられています。

 その条件として、たとえば舎利弗尊者(しゃりほつそんじゃ)に対しての授記では、「舎利弗よ、あなたは無数の仏につかえて、菩薩行(ぼさつぎょう)に励み、未来世に華光(けこう)という名の仏になって人々を救うことになります」と語られます。万億(まんのく)の仏の供養が成仏の条件としてあげられているわけで、私たちには、ほど遠いことのようにも思えます。

 しかし、そのお手本が具体的にちゃんと示されているのです。それが常不軽菩薩(じょうふきょうぼさつ)礼拝行(らいはいぎょう)です。

 常不軽菩薩は出会う人出会う人を拝みぬきます。自分をののしる人にも、暴力を振るう人にも、仏を見ていくのです。

 私たちは、家庭で、職場で、社会で、数えきれない人に出会います。その一人ひとりに仏さまがいらっしゃるのです。

 その仏さまを拝んでいくのが万億の仏を供養することだともいえましょう。

 自分を守ることに汲々(きゅうきゅう)とするのでなく、出会う人のすべてに喜びを与えていける自分になる決意をしようではありませんか。

 まず、自分が光り輝く存在にならなくてはなりません。この決意を持ったら、今年はすばらしい一年になりましょう。
人生の応援歌

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