大安心(だいあんじん)の源    庭野日敬  (1989年、平成元年)

 仏道を行ずる最高の功徳は、毎日のひと時ひと時を、歓喜を持って生きられるようになることだと思うのです。

仏法にのっとって、だれに見られてもやましいところがない、間違ったことはしていない、と自信を持って生きられる毎日こそが極楽だといってもいいでしょう。

 お釈迦様は「過ぎ去れるを追うなかれ。来たらざるを願うなかれ。ただ現在するものを観察すべし。今日なすべきことを熱心になせ」と教えられました。

 地唄舞(じうたまい)の名手の武原はんさんは、「稽古して、稽古して、稽古して・・・・・。これでもかというほど稽古しておかないと、安心して舞台に立てません」と言われます。

 どんな名手であっても、いざ舞台に立つときは、「もし失敗したら」と不安で一杯になるのです。その不安をなくすのには、ふだん自分のなすべきことに全力を尽くすしかないのですね。

 過去を悔やんだり、まだこない未来のことを心配したり、人と比べてひがんだりせずに、いま自分のなすべきことに熱中するその生き方に、大安心があるわけです。
人生の応援歌

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