周囲に振り回されない    庭野日敬  (1995年、平成7年)

 人間として大きく成長できるかどうかの決め手は、心の柔らかさにあるといえないでしょうか。とりわけ大事なのは、自分と違う考えも受け入れられる柔軟さと、自分の間違いを認めることができる素直さです。

 素直さというと、人の言いなりになる生き方のように考える人がいますが、本当の勇気と自信を持たなくては、素直に他を受け入れ、自分を変えられるものではないのです。かたくなに自分を主張する人のほうが一見、信念を持っているように見えることがあるのですが、それは、周囲に対するメンツや、人の思惑を気にしてしばりつけられ、自分に正直になれないでいる姿であることが多いのですね。

 その自縄自縛(じじょうじばく)から解放されて、常に人間の基本に立ち返る生き方が「自灯明(じとうみょう)」です。

 周囲がこうするから自分もこうしなければならないと振り回されるのでなく、伸び伸びと、あるがままの自分でいながら、天地自然の摂理にのっとって、そこからはずれることのない生き方がつかめてくるのです。
人生の応援歌

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