責任 お釈迦さまが世を去られてから、ほぼ百年後の紀元前三世紀ごろのインドで仏教の興隆に力を注いだアショカ王の そこに刻まれた言葉の大意は、「人は、自分はこんな いまをさる二千三百年前の言葉ですが、昔もいまも、人間というものは自分の非を なにか不都合なことが起こったとき、その原因を人のせいにし、社会のせいにし、政治のせいにして責任を他に転嫁していれば、自分は傷つかずにすみます。しかし、そうしているかぎり自己反省は生まれません。 自分にも至らないところがあり、自分は足りない人間だという謙虚さを失って、いたずらに権利の主張ばかりが多いところに、健全で美しい社会は生まれるはずがありません。やがては自分が傷つかなくてはならないのです。 |
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