苦しむことの意味   庭野日敬  (1998年、平成10年)

 「やろうかやるまいかと迷ったときは、やることに決めています」という人がおられましたが、私も、その主義でこれまでやってきました。とりわけ若いときはそれが大事だと思うのです。

 失敗したらどうしようと尻込(しりご)みしていたのでは、結局、何もできずに終わってしまいます。それでは何も身につきません。新しいことに挑戦すれば、失敗はつきものです。しかし、その失敗を繰り返すことによってしか自信はつかないのです。

 人生には、むしろ失敗や挫折(ざせつ)のほうが多いものです。
 ときには絶望しかけることもあります。
 しかし、その苦しみの中で人は本物になっていくのです。

 信仰をしていれば困難なことや嫌なことに一切出会わずにすむかというと、そういうわけにはいきません。信仰をしていても、さまざまな困難に直面します。「それなら、信仰をしてもしなくても同じじゃないか」と考えるかもしれませんが、そうではありません。

 信仰は困難に打ち勝つ力を与え、苦しむことの意味を教えてくれるのです。
 本当の喜びは苦しみから生まれるものであることを教えてくれます。

 失敗や挫折が恥ずかしいのではありません。
 そこから立ち上がれないことが恥ずかしいのです。
人生の応援歌

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